皆さんは普段
ミーティングをどのように
進めていますか?
「時間が足りなくて議論が深まらない」
「一部の人しか発言しない」
「結論が出ても納得感がない」
といった悩みを
抱えている方も多いのでは
ないでしょうか。
効果的なミーティングを行うためには
「拡散」と「収束」という2つのフェーズを
意識的に使い分けることが重要です。
今回は
特に
「拡散」フェーズに焦点を当て
アイデアを引き出し
活発な議論を生むための
工夫を紹介します。
ミーティングの目的と
「拡散」と「収束」

目的
ミーティングの目的は
大きく分けて
以下の5つに分類されます。
- 意思決定
- 問題解決
- ブレーンストーミング
- フィードバック
- 情報収集・共有
このうち
3.ブレーンストーミング、4.フィードバック、5.情報収集・共有は
「拡散」が中心となるフェーズです。
「拡散」とは
多様な意見や情報を
集めるプロセス。
「収束」とは
それらを整理し
結論を導くプロセス。
この2つのフェーズを
意識していないと
以下のような問題が発生します。
- 「拡散」が足りない →
限られた情報や視点で結論を出してしまい
後から問題が生じる。
- 「収束」が早すぎる →
一見効率的だが
多様な視点が欠けた結論になりがち。
「拡散」フェーズの重要性
良い結論を導くには
まず「拡散」のフェーズを
しっかり行うことが大切です。
例えば
少ない意見の中から結論を出すと
一見短時間で終わるため
「良いミーティング」
のように
感じます。
しかし
限られた情報や視点で決まった結論は
実行段階で問題を引き起こす可能性があります。
そのため
「拡散」
フェーズでは
できるだけ多様な意見が
出るような工夫をすることが
重要です。

多様な意見
意見を引き出す3つの工夫
① 承認による意見の促進

承認
意見を活発に出してもらうためには
「承認」が大きな役割を
果たします。
承認とは?
- 発言者の存在を認め
意見を受け入れること。
- コーチングスキルの一つで
相手の自己肯定感を高める。
具体的な承認の方法
- 名前を呼ぶ:
「○○さん、お願いします!」と
名前を呼ぶだけで承認につながる。
- 意見に反応する:
「面白い視点ですね」「なるほど、新しい観点ですね」と
一言添える。
- 意見を可視化する:
発言をホワイトボードやメモに記録すると
承認の効果が高まる。
- 発言を引用する:
「先ほど○○さんが言っていたことと関連しますが…」
と発言をつなげると
相手は「自分の意見が受け入れられている」と感じる。
② 意識的に発言を促す工夫

発言を促す
発言が少ないミーティングでは
ファシリテーターが意識的に意見を
引き出す必要があります。
発言を促す具体的な方法
- 相槌や頷きを入れる:
相手が話しやすい雰囲気を作る。
- 「Yes, and」の活用:
「なるほど、そういう考え方もありますね!
さらに○○の視点も加えてみては?」と
肯定的に受け止めた上で発言を広げる。
- 全員に発言を求める:
「今日は全員が一言ずつ発言することを
ルールにしましょう」
と事前に伝える。
- 発言の順番に配慮する:
年長者や上司が最初に発言すると
意見が出にくくなるため
若手から発言を促す。
③ リスク回避のための環境づくり

環境づくり
「拡散」のフェーズで
最も避けるべきなのは
意見を出しにくい雰囲気になることです。
例えば、
- 「それは無理だ」
「そんなの意味がない」
などの否定的な意見
- 個人攻撃や批判
こうした発言が出ると
場の空気が悪くなり
誰も発言しなくなってしまいます。
これを防ぐためのルール
- ミーティングの冒頭で宣言する:
「今日は自由に意見を出す場なので
批判や否定は禁止とします。」
- ファシリテーターが発言をコントロールする:
「その意見も一理ありますが
今はアイデア出しの時間なので
できるだけ前向きに考えましょう。」
- 建設的なフィードバックを推奨する:
「○○さんの意見をもとに
別の視点で考えるとどうなるでしょう?」
こうしたルールを設けることで
心理的安全性の高い場を
作ることができます。
まとめ
良いミーティングのためには
「拡散」と「収束」を意識して
使い分けることが重要です。
特に「拡散」フェーズでは
- 承認を活用し
意見を引き出す。
- ファシリテーターが
意識的に発言を促す。
- リスク回避のための
ルールを設定する。
この3つの工夫を取り入れることで
活発な意見交換が行われ
より良い結論へとつながります。
ぜひ
次のミーティングで
実践してみてください!
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