昨日は
54年前に親が建ててくれた
実家を売却しました。

売却儀式は
地元の信用金庫の
会議室で淡々と行われました。

私は広島在住で
実家は
岐阜のため

先ずは朝
新幹線に乗り
単身岐阜駅に向かいました。

12時半に岐阜駅で
不動産屋さんと
待ち合わせ

岐阜信用金庫に
向かいました。

なぜ
信用金庫かと
言えば

今回の
最大の
山場は

売買金額の
受け取り

ウン百万円の
お金を
私が受け取り

権利書を
渡して
終了します。

私側は不動産屋さんと
二人でしたが、

先方は
不動産屋さんと
新人さんの二人

そこに
司法書士さんと

買い主さん
がお二人
計5人でした。

名義人は
奥様ですが、
お金は旦那さんが出す感じです。

将来の
税金対策
でしょうか？

司法書士から
権利書の確認

及び
諸費用の
概算の説明を受け

双方が
必要書類に
サインをし

先方さんが
信用金庫の
振り込み書に必要事項を記入

事前に
振込先が分る
物を持ってくるようにとのことだったので、

銀行口座を
コピーして
持参しました。

このとき
振り込み書は
不動産屋さんが書いていました。

月末で
GW直前のため
1時間～2時間掛かるかも知れないとのこと

しかし、
待つこと10分

銀行員さんが
現れました。
「お！早い」と思うのもつかの間

「口座番号と
名義人が一致しません」
と言われました。

よく見ると
私の名前の
カタカタが違っていました。

「ん！？残念」

大事な書類を
分らなければ
なぜ確認しなかった？

まあ、
お陰で
買い主さんと

私の名前で
話が弾みました。

「私の名前は
国語の先生も
読めないんですよ」

「難しい呼び名なんですか？」

「いえ、当て字なので
読めなくて当然です。」

「失礼ですけど
服部さんは
私の父にそっくりです」

「そうですか？
年齢的にも
私はお父さん世代ですね」

「お子さんは今何歳ですか・・・」

こんな会話が
続いていると

書き直して
提出してから
10分

銀行の
支店長代理が
現れて

入金処理が
済んだことを
伝えてくれました。

そこで、
広島で
待機してくれている家内に電話

銀行の
入金確認を
ネットでするよう依頼

入金を確認し
権利書や
司法書士さんへの諸手当を支払い

固定資産税の
日割りで
当方の支払い分で

今日以降の
分を買い主さんから
頂いて儀式は終了しました。

最後に
買い主さんの
奥さんから

「今日は
お遭いできて
良かったです。

買わせてもらった
土地は
しっかり使わせてもらいます。」

とのこと

なんでも
車好きのご主人の
愛車倉庫

及び事務所に
なるらしい。

今、空き家問題が
全国的に
問題となっていますが、

親が亡くなってから
7年間の
放置で解決しました。

売買後
最後に
もう一度時間を見てきました。

これは
私の部屋から見た
裏庭の風景

勉強に疲れたら
ベランダに出て
よく息抜きしていました。

もう
この風景も
見る事ができなくなります。

地元に住む
弟にも
売却の件は連絡し

今日が最後になると
連絡していたので

奥さんと
夫婦で
来てくれて

3人で
最後の
お別れをしました。

親が一生懸命
働いて建てた
家です。

子供心に
長男の私は
この家を引き継ぎ

ここに
住むものだと
思っていましたが、

時は流れ
長男にもかかわらず
私は遠く広島に住み

こうして
売ることになったのに
若干の後ろめたさを感じますが、

売ったお金は
大事に使わせてもらいます。

ありがとう
実家

ありがとう
父さん、母さん