「健康のために運動を始めたけど続かない」
「新しい仕事の習慣を取り入れようとしたけれど
三日坊主で終わってしまう」
このような
経験は
ありませんか?
人が新しい行動を取り入れることは
比較的簡単ですが
それを継続するのは難しいものです。
企業においても
社員のモチベーションを
高め
長期的な行動変容を
促すことは
重要な課題です。
そこで
役立つのが
「ABCモデル」です。
本記事では
行動変容を継続させるための
ABCモデルについて詳しく解説し
具体的な
活用法を
紹介します。
1. ABCモデルとは?

ABCモデル
ABCモデルは
心理学や行動科学で用いられる
行動変容のフレームワークで
次の
3つの要素から
成り立ちます。
- A(Antecedents: 誘発要因):
行動を引き起こすきっかけ
- B(Behavior: 行動):
実際に行う行動
- C(Consequences: 行動結果):
行動の結果として得られる報酬や影響
例えば
スポーツ番組を見て「運動しよう!」と決意するのは
「A:誘発要因」によるものです
その行動を継続させるには
「C:行動結果」が
重要になります。
行動を引き起こす「A:誘発要因」

行動
行動を起こすには
まず何らかのきっかけが
必要です。
身近な例
- オリンピックを見て
ジョギングを始める
- 健康診断で注意を受けて
食生活を改善しようと思う
- 仕事で評価制度が変わり
新しいスキル習得に取り組む
企業でも
社員のモチベーションを
上げるためにスローガンを掲げたり
研修を
実施したりすることが
あります。
しかし
これらは
一時的な刺激に過ぎ
持続的な行動変容には
つながりにくいのが
現実です。
では
どのようにして行動を継続させることが
できるのでしょうか?
継続的な行動を促す「C:行動結果」

継続的な行動
人が行動を続けるかどうかは
その行動の結果が良いものかどうかに
大きく左右されます。
ジョギングの例
- 近所の新しい風景を発見し
楽しい気分になる
- 体重が減り
体が軽くなったと実感する
- ジョギング仲間ができ
一緒に走るのが楽しくなる
このように
行動をしたことで「良いことが起こる」と感じると
行動は続きやすくなります。
職場での応用
企業が社員の行動変容を
促したい場合
行動結果に着目することが重要です。
例えば
- 成果を上げた社員に
適切なフィードバックや報酬を与える
- 成長を実感できるよう
定期的な1on1ミーティングを実施する
- 行動したことに対して
ポジティブな評価や感謝を伝える
単なるスローガンや評価制度の変更だけではなく
「行動結果」を魅力的なものにする工夫が
必要なのです。
ABCモデルを職場や日常生活に応用する方法

日常生活
(1) 行動を起こすための環境を整える
(A:誘発要因)
- 運動を続けたいなら
ランニングシューズを
玄関に置いておく
- 仕事のモチベーションを上げたいなら
朝のルーチンを決める
- 学習習慣を身につけたいなら
勉強する時間を固定する
(2) 行動結果をポジティブなものにする(C:行動結果)
- 運動後に好きな音楽を
聴く時間を設ける
- 仕事での成果を可視化し
小さな成功を実感できるようにする
- 習慣化したことを記録し
達成感を得られるようにする
行動の結果を
ポジティブなものにすることで
無理なく習慣化できるのです。
まとめ
行動変容を
継続させるためには
- A(誘発要因)で
行動を起こすきっかけを作る
- C(行動結果)を魅力的なものにすることで
行動を継続しやすくする
というポイントが
重要です。
企業での従業員のモチベーション管理や
個人の生活習慣改善にも
応用できるこの「ABCモデル」。
ぜひ
日常生活や仕事に取り入れ
行動変容の継続に役立ててみてください!
この記事へのコメントはありません。