ビジネスの現場で
現状把握のための事実確認は
極めて重要です。

しかし

その確認作業が
意外と難しいことに
気づいているでしょうか？

上司が部下に
進捗状況を尋ねる場面を
想像してみてください。

「ところで
今のプロジェクトの
進行状況はどんな感じ？」

「少し遅れています。」

「それじゃ、困るな。」

「はい
ですが今は先方の
出方待ちなんです。

もう少し
待ってみようと
思っています。」

「何だか悠長だな。
大丈夫なら良いけど
頼むよ。」

このような会話
一見すると現状確認をしているように見えますが
具体的な情報はほとんど得られていません。

進行状況が
「少し遅れている」という曖昧な情報だけでは
リーダーとしての適切な判断が難しくなります。

現状確認を正確に行うためには
具体的な質問を投げかけることが
必要です。

例えば
以下のような
質問です。

「打ち合わせは
何回しましたか？」

「完成度を100としたら
今は何％ですか？」

「具体的な対応策を
教えてください。」

「関係者との次の打ち合わせは
いつ予定していますか？」

こうした具体的な質問により
数値や期日などの明確な情報を
引き出すことができます。

具体的

具体的な
情報が
得られれば

現状を正確に把握し
必要な対策を
講じることが可能になります。

例えば
次のような具体的な
会話を考えてみましょう。

「今のプロジェクトの進捗状況を
完成度100とすると
現在はどれくらいですか？」

「そうですね、
20％くらいです。」

「今までに
ミーティングは
何回行いましたか？」

「2回です。」

「プロジェクト達成予定は
いつですか？」

「半年先です。」

「先方との打ち合わせは
いつ予定していますか？」

「まだ、決めていません。」

「半年で完成させるために
今は何が最優先だと
考えますか？」

「そうですね
話していて気づきましたが
タイムスケジュールを決めることです。」

「確かに
タイムスケジュールを立てて作業しないと
目処が立ちませんね。

具体的な対策を
今から確
認してみましょう。」

このように具体的な質問を通じて
現状を明確に把握することで
適切な対策が講じられるようになります。

もし具体的な確認ができなければ
不安だけが先行し
前に進むことができません。

前に進む

事実確認の重要性と
その方法について
理解していただけたでしょうか？

人は意外に自分の現在位置を
正しく把握できていないことが
多いものです。

しかし
具体的に質問することで
現状の把握が進みます。

「具体的にはどうですか？」

「いつまでに？」

具体的な数値や期日で質問し
確実な現状確認を
行いましょう。

これが
成功するリーダーの
特徴であり

プロジェクトの進行を
円滑にするための
鍵となります。