今、ある企業の代表から
企業理念を策定したと
ご相談を受けています。

昨年会社を
3人の共同経営者と設立し
現在7店舗経営されています。

共同代表は
最近では珍しくないのですが、
共同代表なるが故の課題が出てきたようです。

お互いのコミュニケーションも
良く取れているようですが､
将来それが続く保証はありません。

そこで、
必要になってくるのが
企業理念です。

会社設立時に
かなり話し込まれて
「あるべき姿」は明確になっています。

あるべき姿

しかし、
それが企業理念にまでは
なされていませんでした。

企業理念は
ある意味
「企業のあるべき姿」を表しています。

「企業理念」と
「あるべき姿」とは
違うか？

「あるべき姿」は
ある意味「理想の姿」であって
現実の姿ではありません。

そこに具体的に
誰しもがイメージできる形に
成文化したものが「企業理念」です

そしてそこには
3つの視点が
必須です。

「社長」
「お客様」
「従業員」

最近では
更に「社会」が
加わっています。

「社長」目線は
どのような会社にしたいかの
経営者としての「想い」です。

社長の想い

これがなくしては
魂のこもった企業理念は
出来ません

今回のケースは
3人の共同経営者ですので、
ここが一致しなくは始まりません。

無論、それぞれの想いがあります。

しかし、それが一致できなければ
いずれ空中分解してしまいます。

しかし、それぞれの想いの
最大公約数が見つかったとき
その組織はとてつもなく
大きな力を発揮できます。

「お客様」目線は
この想いを向ける相手です。

お客様

どのようなお客様を
対象にするかで
経営理念は大きく変わってきます。

知り合いの自動車販売店の
社長さん
割り切って対象は「女性」に限定しました。

その徹底ぶりは
車の種類や
店舗設計にまで現れいて

逆に気持ちが良い感じです。

「女性」に限定したら
お客さんが半分になりそうですが、

逆にお客さんは
選んで来店してくれるので
成約率は上がるし効率的です。

「従業員」目線は
どんな従業員に来て欲しいかとの
視点です。

従業員

従業員が
イキイキと働きがいを持たなければ
お客さんに良い仕事は提供できません。

企業理念は
外だけではなく
内にも向いていなければなりません。

最後の視点は
「社会」です。

SDGs

昨今は国連の定めた
SDGｓを意識した
企業も増えています。

世界が目指す目標を
共有することで
社会から必要な存在と認められます。

先日も岡山のジーンズメーカーが
地球環境を意識して
廃液の出ない染色技術を開発して
話題になっていました。

このような会社さんは
応援したくなりますよね。

経営理念を作るメリットは
以下の通りです

・経営上の重要な判断の拠りどころとなる

・会社の雰囲気・文化・社風が創られる、
または明確になる

・全従業員の考え方・行動に
一貫性が生れる

・自社に関わる全ての人の
情熱・働きがい・誇りの源になる

特に最上段の
経営判断のよりどころとなるは
もっとも重要なメリットです。

さて、どのような
「企業理念」ができあがるか
楽しみです。