リーダーシップには
定型はない。

これは
かつて私が泊まり込みのリーダー研修を
開催した際に痛感したことです。

夜遅くまで膝を詰めて語り合う中で
ある受講者から
こんな質問がありました。

「私は今度課長に
昇進したのですが
正直、自信がありません」

「そうなんですね。
まずは、おめでとうございます。
それで、どのように自信がないのですか？」

「はい。
かつての私の上司は
どんどん引っ張っていく方でした。

しかし
私はあのような方には
なれそうにありません。」

リーダーシップの多様性

このように新たに
管理職に就いて不安を覚えている方は
少なくないのではないでしょうか？

でも
安心
してください。

リーダーはメンバーを
牽引するだけが
理想型ではありません。

リーダーには
大きく分けて3つの
タイプがあります：

1. 前に立つ牽引型リーダーシップ
2. 中で支える兄貴タイプ
3. 後ろから支えるサーバントリーダー

牽引型リーダーシップ

牽引型リーダーシップ

これは
「牽引型リーダー」
と呼ばれるもので

率先垂範してメンバーの前に立ち
どんどん引っ張っていく
タイプです。

昔ながらのリーダーシップスタイルで
見た目にもかっこよく
チームを力強く引っ張っていく存在です。

兄貴タイプ

兄貴タイプ

次に
「兄貴タイプ」の
リーダーシップです。

このタイプは
等身大でメンバーと
語り合える存在で

一緒に考え
一緒に悩みながらチームの
雰囲気を盛り上げるリーダーです。

偉そうではなく
しかしどこか
頼りになる存在で

ガンガン引っ張るわけではないのに
チーム全体が活性化していくのが
特徴です。

サーバントリーダー

サーバントリーダー

最後に
「サーバントリーダー」
です。

最近注目されているリーダーシップスタイルで
前に出ることなく徹底的に
メンバーの下支えをするリーダーです。

目立つこともなく
大きな声で
叱咤激励もしませんが

メンバーが仕事を
しやすい環境を整えることに
全力を注ぎます。

他部署との交渉やメンバーの
仕事のしやすさを徹底的に追求する
気配りのリーダーです。

実体験から学ぶ

かつて
このサーバントリーダータイプの
リーダーに付いたことがあります。

「皆さんのやりたいように
やってください」
これがその方の口癖でした。

しかし
その後に「結果は私が引き受けます」
と付け加えていました。

これはある意味凄い言葉で
好きにやっても良くて
責任だけ受けるというものです。

当時
私は実力が無いだけでメンバーに
頼るだけの上司だと思っていたのですが

気がつくと
チームの活性が
上がっているのです。

それは
メンバーが自分の意見を
出し合って

どんどん自由に
行動している
からなんです。

そうか！
これがサーバントリーダーだと
納得しました。

自分に合ったリーダーシップを見つけよう

先ほどの相談者に
対してもこの話を
しました。

するとその方は
「そうなんですね？
私は牽引型のリーダーしか知りませんでした。

しかし
サーバントリーダーなら
できそうな気がします。

ありがとうございました。」

と嬉しそうに
自分の部屋に
帰って行きました。

如何ですか？

自分に合った
リーダーシップの発揮の仕方を
見つけませんか？

自分の強みを活かし
チームを引っ張るだけではなく支えることで
より良いリーダーシップを発揮できるはずです。

リーダーシップには定型はない
自分だけのスタイルを見つけて
チームを導いていきましょう。