面談中に話が
あっちへ行ったり
こっちへ戻ったり
結局何がどうなっているのか
分からなくなることは
ありませんか?
このような「行ったり来たり現象」は
面談の目的を曖昧にし
時間の浪費につながります。
原因の多くは
現状の明確化が
不十分であることにあります。
今回は
面談を効率的に進め
目的を達成するための
「現状確認の方法」と
その重要性について
解説します。
現状確認が甘いと
こんなトラブルが起こる!
例えば
次のようなやりとりを
想像してください。
上司:
「来週のプレゼンの準備はどうだい?」
部下:
「はい、ほぼOKです!」
上司:
「そうか、それは頼もしい。
では、よろしく頼むよ」
その場では問題なく聞こえますが
プレゼンの前日になって
こうなったらどうでしょう?
上司:
「明日がプレゼンだけど
先方にどの資料を送った?」
部下:
「あ!事前に資料を送るのを
忘れていました!」
上司:
「え~~~!」
え~~~
このような状況は
誰にでも
起こりうるものです。
一見すると
上司は「現状確認」を
しているように見えます。
しかし
部下の発言「ほぼOK」が
主観的な判断に基づいているため
具体的な事実が
確認できて
いないのです。
主観ではなく「客観的事実」で確認する
客観的
現状確認で重要なのは
部下の主観ではなく
具体的な事実を把握することです。
たとえば
次のような質問を加えるだけで
確認の精度が大きく向上します。
悪い例:
「準備は大丈夫?」
良い例:
「どの資料を用意しているか教えてくれる?
その中で完成しているものと
まだ作成中のものを教えてほしい」
部下の「ほぼOK」という曖昧な表現に頼らず
具体的な進捗状況を聞くことで
双方の認識にズレがなくなります。
また
必要に応じて
「数値化」するのも効果的です。
進捗状況を数値で把握する方法
数値を
用いることで
曖昧さを排除し
部下との共通認識を
持つことが
できます。
例:プレゼン準備の進捗を数値化する
上司:
「プレゼン準備が
100%完成した状態を10とすると
今どれくらい進んでいる?」
部下:
「8ぐらいですね」
上司:
「そうか。
でも
私の目には3くらいに見えるんだよね。
例えば
○○は手配した?」
このように話を進めることで
部下の進捗に対する感覚と実際の状況との
ギャップを埋めることができます。
また
タスクの具体的な確認により
見落としが防げます。
「行ったり来たり現象」を防ぐためのポイント
ポイント
現状確認をスムーズに行い
行き当たりばったりの面談を防ぐために
以下のポイントを押さえましょう。
主観的な回答ではなく、具体的な事実を引き出す質問をする
例:「大丈夫そう?」ではなく
「進捗状況を具体的に教えてほしい」
と尋ねます。
数値や具体例で進捗を共有する
進捗を
「数値化」することで
曖昧さを排除します。
部下の曖昧な回答に流されない
「ほぼ」「だいたい」といった曖昧な表現に対して
「何をもってOKなのか」具体的に
確認しましょう。
定期的な現状把握を習慣化する
日頃から部下の業務進捗を
把握する習慣をつけることで
急なトラブルを未然に防ぐことができます。
部下が意図的にはぐらかす場合の対処法
場合によっては
部下が現状を意図的に曖昧にしたり
はぐらかしたりすることもあります。
これは
現状を把握されることを避けたい
心理が働いている可能性があります。
その場合
上司としての管理能力が
問われます。
対処法:
- 日頃から信頼関係を築く
- 突発的な確認ではなく
計画的に状況を把握する
- データや実績を基に客観的な質問を行う
まとめ:
行ったり来たりを防ぐ
現状確認が面談の質を高める
面談における
「行ったり来たり現象」を防ぐためには
現状の明確化が欠かせません。
ただし
それは部下の主観的な
判断に頼るのではなく
具体的な事実や
数値で確認する
必要があります。
特に
現状確認の習慣化や信頼関係の構築は
トラブルを未然に防ぎ
部下のパフォーマンスを
最大化するための
鍵となります。
ちょっとした工夫で
面談の効率と効果を大きく
高めることができます。
今日から
ぜひ実践して
みてください!
この記事へのコメントはありません。