コーチングの場面で
こんな経験は
ありませんか?
「クライアントの話を
もっと深めたいのに
良い質問が思い浮かばない」
「沈黙が怖くて
何か話さなきゃと
焦ってしまう」
「テンポよく質問できず
場の空気が止まってしまった」
コーチングに限ら
日常の会話でも
こうした悩みを感じたことのある人は
多いのでは
ないでしょうか。
私自身もコーチングを学び始めた頃
うまく質問ができないことに
悩んだ一人です。
良い質問をしなければ
と思うほど
頭が真っ白になって
しまったことも
ありました。
では、どうすれば自然に
しかも相手の気づきを促すような
質問ができるのでしょうか?
そのヒントになるのが
「質問の4つの軸」を
意識することです。
質問の切り口は4つの“軸”から生まれる

4つ
質問には
パターンが
あります。
そして
その多くは
次の4つの切り口
いわば
“質問の軸”に
分類することができます。
それがこちらです。
-
時間
-
人
-
状況
-
場所
この4つを頭の中に入れておくだけで
質問のバリエーションは
一気に広がります。
そして
どんなに質問に
詰まりそうになっても
どれか一つの軸に立ち返れば
新たな質問を
生み出せるのです。
それぞれの軸につい
詳しく
見ていきましょう。
① 時間の軸
過去・現在・未来を行き来する

時間の軸
時間を軸にした質問は
思考の視野を広げるのに
とても効果的です。
-
「子どもの頃は
どんな夢を持っていましたか?」 -
「この問題が
5年後にはどうなっていたいですか?」 -
「今から1年後
あなたはどこにいますか?」
時間をさかのぼったり
未来を想像させたりすることで
クライアントの思考は一気に拡がります。
目の前のことに
囚われていた視点が
変わり
意外な気づきを
得られることも
多いのです。
② 人の軸
他者の視点を取り入れてみる

人の軸
人との関係性を軸にすると
新たな感情や考えが引き
出されやすくなります。
-
「もしあなたが相手の立場だったら
どう感じますか?」 -
「部長が別のタイプの人だったら
対応は変わっていましたか?」 -
「あの時
誰の影響が一番大きかったと
思いますか?」
人は
他人の存在を通して
自分を知ります。
「自分以外の誰か」という視点を取り入れると
クライアントの内面に深く入る質問が
できるようになります。
③ 状況の軸 〜
条件を変えてみる

状況の軸
ある前提を変えてみることで
発想の転換が
生まれます。
-
「もし予算が今の半分しかなかったら
何を優先しますか?」 -
「もしあなたが女
(または男性)だったら
どう考えますか?」 -
「この問題が今日中に解決しなければ
ならないとしたら?」
“現実を変えてみる”という問いは
遊び心を加えながら
新しい視点を提供してくれます。
クライアントが
無意識に抱えている制限を
取り払うことにもつながります。
④ 場所の軸
視点を“空間的”にずらす

無人島
場所をイメージした質問は
視覚的な変化を与え
考えを柔軟にします。
-
「もし今ここが無人島だったら
あなたは何を一番大事にしますか?」 -
「この状況を上から眺めているとしたら
どう見えますか?」 -
「全く別の場所でこの話をしていたら
違う結論になりそうですか?」
視点を物理的にずらすことで
今の状況を客観的に見つめることが
できます。
メタ認知を
促す質問としても
非常に有効です。
まとめ:
迷ったときは“4つの軸”を思い出そう
「良い質問が出てこない」と感じたときは
焦らずにこの4つの軸を
思い出してみてください。
-
時間(過去・現在・未来)
-
人(他者の視点・関係性)
-
状況(前提条件の変化)
-
場所(空間的視点)
この4つの軸は
質問の
“道しるべ”です。
どれか一つでも意識すれば
自然に質問が
生まれてきます。
そして
その質問が
クライアントの
気づきの扉を開く
きっかけになるのです。
コーチングに限らず
対話の質を高めたいすべての方に
ぜひ試していただきたい視点です。
質問に自信がないと感じている方こそ
この“4つの軸”を
日常に取り入れてみてください。
質問の幅が広がり
相手の心に届く対話が
できるようになるはずです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
私は広島市で離職率改善コンサルタントをしています
ACTASの服部哲茂です。
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