現代の職場において
多くのリーダーが抱える
共通の課題があります。
それは
「自主的に行動する社員をどう育てるか」
ということです。
社員が自発的に
提案を行い
新しい顧客を開拓し
新たなアイデアを
積極的に出せるような
職場環境を築くことは
企業の
発展にとって
欠かせない要素です。
では
どのようにして社員の自主性を
引き出すのでしょうか。
そのカギとなるのが
マインドセットの
変革です。
社員の自主性を引き出す
「マインドセット」とは?
マインドセット
社員が自ら行動を起こすためには
考え方そのものを
変える必要があります。
多くの場合
社員は
「やらなければならない(have to)」
という感覚で
業務に
取り組んでいます。
しかし
本当に成果を上げ
創造的な仕事をするためには
「やりたい(want to)」
という感覚への
転換が重要です。
例えば
親に言われて始めた習い事と
自分の興味で始めた習い事では
結果に
大きな違いが
出ることがあります。
後者の場合
「もっと上手くなりたい」
という気持ちが自然に湧き
熱心に取り組むため
上達のスピードも
速いのです。
これと
同じことが
職場でも起こります。
自主性と脳科学の関係
脳科学
脳科学の観点からも
「自発性」は脳の活性化に大きく
影響を与えることが分かっています。
人は
「自分で選んだ」
と感じる状況において
幸福感を司る
ドーパミンが多く
分泌されます。
これが
「やる気」や「創造力」を
引き出す源になります。
一方で
「やらされている」
という感覚では
脳が受動的になり
パフォーマンスが
低下します。
リーダーとしては
社員に「選択している」という感覚を
持たせることが重要です。
「他人事」を「自分事」に変えるには?
自分事
社員が自発的に行動するためには
業務を「他人事」から「自分事」に
変える必要があります。
そのためには
仕事に対するマインドセットを
次のように変えていきます:
1.与えられた目標から、自分で設定した目標へ
仕事を「やらされている」と感じる背景には
上から与えられる目標や
タスクがあります。
これを自ら考え
設定するプロセスを取り入れることで
主体性が生まれます。
2.社員の入社時の思いを引き出す
多くの社員が
「この会社でこうしたい」
「こんなことを成し遂げたい」
という思いを
抱いて
入社しています。
その思いをリーダーが再確認し
社員自身が思い出せるような
働きかけを行います。
3.「自分基準」へのシフト
会社のためではなく
自分自身の成長や達成感を求める
「自分基準」を意識させることで
社員の熱量が上がります。
リーダー自身のマインドセットが鍵
自身
社員を「want to」型に導くためには
まずリーダー自身が「want to」型に
なっていることが必要です。
例えば
次のような発言をしていないか
確認してください:
- 「社長が言うからやろう」
- 「ノルマだから仕方ない」
- 「厳しい状況だからやるしかない」
これらは
すべて「have to」型の
考え方です。
このようなマインドセットを
持つリーダーの下では
社員も「have to」型になりがちです。
逆に
「この製品で世の中を元気にしたい」
「このプロジェクトで自分の夢を叶えたい」
といった自分基準で
熱く語るリーダーは
自然と社員を引き付けます。
その熱量は伝播し
チーム全体が
活気づきます。
チームの「I」から「We」へ
意見のぶつかり合い
リーダーが社員の「want to」を
引き出す過程では
意見のぶつかり合いが起こることもあります。
しかし
それはチームが次のステージに
進むための大切なプロセスです。
こうした対話を通じて
個人の「I」から
チームの「We」へと視点が変わり
共通の目標に
向かう力が
強まります。
最後に
社員の自主性を引き出すためには
リーダー自身が「どんなことをしたいのか」を
自問することから始めてみてください。
自問
その上で
社員一人ひとりの思いを丁寧に聞き
それを共有し、融合することが重要です。
リーダーの熱意と工夫が
社員の「want to」を引き出し
組織全体の成長へと繋がります。
ぜひ
今日から試して
みてください!
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