伝言ゲーム

理解は言葉で生まれるのではなく対話で生まれるとご存じですか?

昔、NHKの番組で
伝言ゲームというのがありました。

相当古いので、
覚えている方は
少ないと思いますが、

あの当時は
男性チーム・女性チームで

少し長めの文章を
順番に5人ほどが
伝言していって

最後の人に
どれだけ正しく伝わったかを
競うゲームです。

大抵は
天然ぼけの人が
混じっていて

最後には
最初とは
似ても似つかない文章になっていて

大笑いしたものです。

でも、
これが
現実で起こると怖いかも

報告

報告

現場「これ絶対やばいですよ!」
ヒラ「なんかやばいらしいです」
主任「やばいかもしれないって」

係長「懸念すべき事項が一つ」
課長「一つを除き問題ありません」
部長「実に順調です」

社長「うむ」

かなり極端ですが、
最初の文章と
最後の文章では

真逆の文章になっています。

これは
心理学的には
証明されている事実です。

人の理解は
自分の解釈によって
形作られます。

つまり
聞いた通りを
記憶するのではなく

自分のフィルターを
通して
頭の中にインプットするのです。

先ほど事例では
主任から「やばいかもしれないって」
と聞いた係長は

それを勝手に
「懸念すべき事項が一つ」と
置き換えています。

さらには
課長が「一つを除き問題ありません」
と矮小化して

最後に
社長に届く頃には
「実に順調です」となっていくのです。

以前、私は
医療安全の仕事を
していました。

医療安全

医療安全

実は
この伝言ゲームで
起きた事故は枚挙に暇がありません。

一つご紹介します。

術後の患者さんに
ドレーンと言って
管が挿入されていることがあります。

ドレーン

ドレーン

Dr「明日辺りAさんのドレーンが抜けるかな?」

それを聞いた
担当Nsが

「Aさんドレーン抜去」と
処置板にメモしました。

しかし、
実際は状況が
変化してDrは

抜去(抜くこと)を
指示しませんでした。

ところが、
研修医が
処置板を見て

ドレーンを抜去してしまいました。

病院のルールでは
指示は電子カルテで
出され

研修医が電子カルテで
指示確認してから実行する
ルールでした。

しかし、
便宜上
処置板があり

一目で
処置内容を
確認できるようにしてあったのです。

このケースでは
これが逆に
あだとなったわけです。

その事故以来
この病院さんでは
処置板をなくしました。

つまり
伝言の場面が多いほど
間違った理解が生まれる可能性があるため

電子カルテだけに
情報伝達を
絞ったわけです。

「理解は対話で生まれる」

これは裏を返せば
対話によって理解は
変っていくと言うことです。

それゆえ
コミュニケーションの原則は

「正しく、伝わらないと思って
伝える」が
正解なのです。

「言った、言わない」事件は
こうして起きるものです。

「正しく伝わらない」を
念頭に置いて
コミュニケーションは取りましょう。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

私は広島市で人材開発コンサルタントをしています
ACTASの服部哲茂です。

「だれでも
劇的に変わる瞬間がある」

これが私共の
キャッチフレーズ

あなたの
劇的に変わる瞬間を
コーディネートします。

私共は主に企業での幹部職研修
コミュニケーション研修等
行っています。

また、
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コーチング研修もしています。

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ACTAS代表 服部 哲茂


ACTASの由来は「行動する」の意味のACTと、「らしく」の意味のasを足した、造語。自分らしく行動してほしいという意味が込められています。

自分らしく行動することで、もてる力をもっと発揮できる。世の中の人がみんな自分らしく行動できれば素晴らしい社会が実現できる。

私たちACTASはそう考えています。

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