私は現在
プロコーチとして
仕事をしています。

従って、
日々コーチングを
行っているのですが、

では
コーチングをするに当たり
何が必要でしょうか？

例えば
料理に例えてみましょう。

料理

料理に必要なもには

・材料、道具
・料理の知識、スキル
・相手の食べたいもの

これらは
どれも
欠かせません。

食材・道具や調味料ががなくては
料理は作れません。

同じく
美味しい料理にするためには
いわゆる料理の知識・腕は欠かせません。

さらに
その料理を食べてくれる
相手が何を食べたいかも重要です。

新鮮な魚があって、
料理する側が
お刺身が一番良いと思っても

食べる相手が
煮付けが食べたいのであれば
料理方法は煮付けが一番ですよね。

では
コーチングでは何が
必要か？

・コーチングスキル、知識、
・コーチングをサポートするツール
・相手の目的地（望み）

実は
先日
ある方から相談を受けました。

「コーチとして
仕事をしたいのですが
何が必要ですか？」

そう、
あなたです。

コーチとして
仕事をするには
先ずはコーチングスキル、知識が必要です。

本や様々な団体が
そのスキル、知識を
伝えていますので、

自分で考え
一番身につく方法で
先ずはそれを身につけてください。

そして
これらを
補助してくれるツールがあります。

・価値のリスト
・タイプ分けツール
・Wishリスト

私たちコーチは
相手に気づきを
与える必要があります。

その為に
本人だけでは
気がつかない点にアプローチします。

その意味で
こうしたツールは
とても役に立ちますので、

これらのツールは
いつでも使うのではなく
必要によって使います。

例えば
自分の行きたい場所が
分らなくなっている方なら

「価値のリスト」は
とても
有効です。

これは自分にとって
大事にしているものは何かを
探るワークです。

価値のリスト

色々な表現がある中で
自分が一番大切にしたい
言葉を5つ選びます。

この絞る過程と
第三者のフィードバックで
その人となりが見えてきて

自分が
何をしたいかさえも
明確になります。

そして大事なものが
コーチングを受けたい
相手の目的地（望み）です。

これは
単に相手から言ってきたものを
鵜呑みにしないことも重要です。

あるクライアントさんから
「起業したい」と
コーチング依頼がありました。

そこで、
なぜそう思ったのか
誰を幸せにしたいのか等々

その起業の
根本を探っていきました。

すると
そのクライアントさんが
ある質問で立ち止まってしまいました。

「人を幸せにしたいから
起業したいとの事でしたが、
そう思った切っ掛けは何ですか？」

「はい。それは
大好きな叔母さんがいて
その夫婦がとても良い感じなんです。

そういう夫婦に
なれるように
多くの人に関わりたいと

思いました」

とここまで
話してきたところで

急に
表情がうつろになり
何かを探している様子。

しばしの沈黙の後に

「今、何を感じたのですか」

「実は、こう話していて
分ったのですが、

私は人を幸せにする前に
自分が幸せでないと
気がつきました。

私は今30歳で
独身女性です。

これまで、
一生懸命働いてきて
誰かをもっと幸せにしたいと

思ったのですが、

今、自分には
彼氏もいない状態で
人を幸せになんか出来ないと

感じました。

私がしたいことは
起業ではなく
良きパートナーを見つけることです」

余りの
急展開に
私も驚きましたが、

もっとも
驚いたのが
本人自身でした。

もし、
私がこのクライアントさんの
表面的な望みだけで

起業についての
コーチングを行っていたら
この方の本当の望みである

結婚から
遠ざける結果と
なっていたと思います。

結婚

相手の本当に行きたい
目的地（望み）は
相手も知らないことがあります。

それを
見つけてから
ゴールを目指すことも

コーチの
役割です。

如何ですか？

コーチって
思った以上に
複雑ですが、

とても
やりがいがあると
思いませんか？