私たちは
「同じ」を好む傾向が
あります。
これは本能的なもので
太古の昔
生き延びるためには
「同じ」
行動を取ることが
重要でした。
「違う」行動を
取ることは
時に死を意味したのです。

太古の昔
例えば
狩りに出かけた際に仲間と離れて
しまうと命を落とすリスクが高まりました。
そのため
「同じであること」が安全であり
生存のために不可欠だったのです。
この名残は
現代の私たちのコミュニケーションにも
強く影響しています。
「同じ」であることが生む安心感

ラポール
人間関係において
「ラポール(信頼関係)」
という言葉があります。
これは
相手との共通点を
認識することで親しみを感じ
関係が
深まる
というものです。
例えば
初対面の相手でも
故郷が同じだったり
同じスポーツチームの
ファンだったりすると
一気に距離が縮まったように感じます。
これは
「同じ」を見つけることで
安心感が生まれるためです。
しかし
この「同じ」を求める気持ちが強くなりすぎると
相手に「同じ」を押しつけてしまうことがあります。
「同じ」を押しつけることのリスク

過干渉
例えば
親が子どもに
必要以上に干渉することや
自分と同じやり方しか
認めない上司の存在は
その典型です。
「自分のやり方が正しい」
「この方法が最善だ」
と考えるあまり
相手の価値観ややり方を
受け入れられなくなると
衝突が生まれやすくなります。
また
「価値観」や「人生観」
さらには「趣味・嗜好」は人それぞれです。
例えば
「味噌ラーメンが好き。
嫌いな人とは付き合えない!」
という人がいるとします。
私も
味噌ラーメンは
好きです。
無性に
食べたくなることも
あります。
しかし
「同じように好きでないと付き合えない」
となると
交友関係が
極端に
狭まってしまいます。
これは極端な例ですが
「価値観が違うから」といって
相手を排除してしまうのは
非常に
もったいない
ことです。
「違い」を受け入れることで広がる世界

世界が拡がる
「多様性を認め、楽しむ」
というスタンスを持つことで
私たちの世界はもっと豊かになります。
「違いに目くじらを
立てるのではなく
違いを楽しむ」
この考え方ができると
新しい発見が増え
視野が広がります。
例えば
夫婦関係にも「同じ」が
求められることが多いですが、
「似たもの夫婦」よりも
「違いを楽しむ夫婦」の方が
面白いことがあります。
実際
私の家庭は
後者です。
しょっちゅう言い争いをしますが
「そう考えるのか!」と驚くことがあり
それが新鮮な学びとなっています。
「違い」を楽しむことができると
人間関係においてもストレスが減り
より充実したものになります。
おわりに
「違い」を楽しむことができれば
世界はもっと平和になるのでは
ないか?
これは
少し飛躍しすぎかも
しれません。
しかし
少なくとも身近な人間関係の中で「
違いを受け入れる」ことを意識すれば
より多くの気づきや
成長を
得られるはずです。
「違うから面白い」
この感覚を持ち
多様性を楽しむ生き方を
していきたいものです。
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